当社は、昭和4年日本薬局方医薬品の取り扱いを開始しました。
爾来90余年、良質の化学薬品の加工・販売に従事しています。
昭和23年法人組織に改組、医薬品の取り扱いも精製水、エタノール、クレゾール石ケン液、イソプロピルアルコール、塩化ベンザルコニウム液等拡充して参りました。
昭和40年代からは、高純度試薬の開発並びに精製を本格化し、現在の取り扱い製品は、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム、尿素、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、硫酸カリウム等に及んでいます。同時に大手化学メーカーとの連携を強化し、アンモニア水、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム液、硫酸、硝酸、塩酸、PAC、メタノール、ホルマリン等の化学工業薬品を各種包装形態に希釈・混合・小分けする業務に取り組んでいます。これらの製品は、工夫された物流ネットワークにより、タイムリーに需要家に納入されています。更に九州地区では、工業薬品を取り扱う過程で蓄積された情報を基に、三井化学、UBE、AGC、東ソー、アシッズ等、大手化学メーカーの製品を取り扱う商社としても活動しています。
年譜
1929(昭和4年) |
初代社長髙杉義照が福岡市吉塚で局方医薬品製造業を創業。 工場敷地面積は600坪。創業当時の取り扱い品目は、蒸留水、シロップ、クレゾール石ケン液、アルコール類、オキシドール、氷酢酸。 |
1948(昭和23年) |
高杉製薬株式会社に改組(資本金5百万円でスタート)。 注射薬の製造を開始。 工業薬品の小分け業務開始 (硫酸、塩酸、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、硝酸、アンモニア水からスタート。その後漸次取扱品目を拡充)。 |
1950(昭和25年) | 中性無水芒硝(硫酸ナトリウム)の精製を開始(無機試薬第1期工場新設)。 |
1953(昭和28年) | 写真用炭酸ナトリウムの精製を開始。 |
1955(昭和30年) | 宇部興産株式会社、三井東圧化学株式会社、三井物産株式会社の一次特約店となる。 |
1957(昭和32年) |
第2工場(炭酸ナトリウム精製工場)を新設。工場敷地面積は700坪。 この頃年商5千万円。 |
1960(昭和35年) | 九州・山口地区への定期便運行を開始し、配送体制を確立。 |
1963(昭和38年) |
現在地に工場、営業所を新設移転。当初は敷地面積1700坪でスタートし、漸次拡張中。 無機試薬第1期工場新設(炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウムの生産増強) 。 |
1965(昭和40年) |
日本化薬株式会社(~2000年)、 ライオン油脂株式会社(~1993年)の協力工場を新設。 |
1967(昭和42年) | 旭硝子株式会社(現 AGC株式会社)と試薬製品に関する生産協力関係を樹立。 |
1968(昭和43年) | ポリ缶をユーザーとの間でリンクさせるシステムを確立。 |
1970(昭和45年) |
コンピュータ導入により基幹業務の改善を図る。 資本金を10百万円に増資。 |
1972(昭和47年) | 資本金を20百万円に増資。 |
1973(昭和48年) | 無機試薬第2期工場新設(炭酸ナトリウムの生産増強)。 |
1975(昭和50年) | 資本金を35百万円に増資。 |
1976(昭和51年) | 二代目社長に髙杉信義(初代社長 義照の長男)が就任。 |
1977(昭和52年) | 資本金を48百万円に増資(現在に至る)。 |
1978(昭和53年) |
GMP適合医薬品工場新設。 中央倉庫新設。 |
1981(昭和56年) | 無機試薬第3期工場新設(硫酸ナトリウムの生産増強)。 |
1982(昭和57年) |
湯浅電池株式会社の協力工場を新設(~1997年)。 自動倉庫新設。 |
1986(昭和61年) | 無機試薬第4期、第5期工場を新設(尿素、塩化カリウム等の精製開始)。 |
1989(平成元年) | 本社インテリジェントビル竣工。 |
1991(平成3年) |
無機試薬第6期工場を新設(塩化カリウムの生産増強)。 年商30億円を突破。 |
1992(平成4年) |
業績改善運動実施(同年12月終了)。 決算賞与制度を開始し、実績主義評価を導入。 |
1993(平成5年) | 井水脱イオン用逆浸透装置(RO装置)新設。 |
1994(平成6年) |
日本化薬フードテクノ株式会社(アルコール製剤「ハイネトレス」)の協力工場を新設。 ダイヤモンドビジネスコンサルティング株式会社と提携し、人事制度を刷新。年功序列を廃止し能力主義評価を導入。 |
1995(平成7年) | 物流部門でAG物流株式会社と業務提携し、物流システムを大幅に改善。 |
1997(平成9年) |
無機試薬第7期工場を新設(塩化カリウムの生産増強)。 宇部ケミラ株式会社と提携し、過酸化水素水35%溶液の小分け業務を開始。 安全衛生委員会を再組織し、活動を大幅に強化。 大盛化工株式会社と提携し、廃アンモニア水リサイクルシステムを確立。 危険物倉庫を整備拡充。 ポリ缶、ドラム、コンテナ置き場として移動ラック倉庫を建設。 |
1998(平成10年) | 同和鉱業株式会社・有限会社戸川化学工業所と提携し、重亜硫酸ソーダ35%溶液の貯蔵タンクを新設。 |
1999(平成11年) |
業務(システム)改善運動スタート。 経営連絡会設置。 ISO 9002取得準備活動スタート。 |
2000(平成12年) | 三代目社長に髙杉義明(二代目社長 信義の長男)が就任。 |
2001(平成13年) |
酸類南工場の新設。 東京出張所の開設。(2003年東京営業所に改組) ISO 9002の取得。 |
2002(平成14年) |
基幹システムを刷新。 尿素の菌数検査を開始。 RO設備の能力増。 三菱化学エンジニアリングと提携し、設備定期修理システムの運用を開始。 原子吸光光度計更新(精度アップを含む)。 |
2003(平成15年) |
研究開発室の開設。 新苛性ソーダ工場の建設。 ISO 9001:2000(本社・工場)へのバージョンアップ。 (取得範囲を全製品に拡大) 東京営業所の開設。(2006年閉鎖) 硝酸、濃硫酸工場の建設。 排水処理施設の増強。 |
2004(平成16年) |
ISO 14001:1996認証取得(本社 ・工場)。 尿素精製工場の新設。 |
2005(平成17年) |
研究開発設備の増強、試薬製品・危険物の保管能力増強のため東棟取得。 医薬品充填設備の更新。 「5S」と「改善」を全社運動としてリニューアル。 |
2006(平成18年) |
樹脂系産業廃棄物の完全リサイクルシステム確立。(ゼロエミッション達成) 地球環境保全の一環として、重油から天然ガスへの燃料転換。 ISO 14001:2004(本社・工場)へのバージョンアップ。 糟屋南部地域消火器操法大会優勝。 |
2007(平成19年) |
業務部を新設し、受注・デリバリー業務を強化。 広島物流センターを新設し、広島、岡山での営業活動を開始。 |
2008(平成20年) |
精製希硫酸加工設備を移設、能力増強。 酸類南工場液体製品充填設備を集約、食品添加物対応設備とする。 次亜塩素酸ソーダ設備を水道規格対応用として改造。 |
2009(平成21年) |
ISO 9001:2008(本社・工場)へのバージョンアップ。 「高杉製薬80年史」発行および「創業80周年記念式典」挙行。 製品カタログ作成。 人事制度の見直し、ならびに確定拠出年金制度の導入。 |
2010(平成22年) |
スクラバー増強(臭気対策)。 アルコールタンク更新(メタノール、燃料用アルコール)。 研究開発設備の空調管理強化。 |
2011(平成23年) | 液体苛性ソーダ工場統合および能力・品質向上。 |
2012(平成24年) | 新社章へ切り替え。従来から使用してきた「赤いダイヤ」の下に「青く澄んだ水」を表現。 |
2013(平成25年) |
中央倉庫リニューアル。ラック、内装を一新。 福利厚生事業として「お米作り体験」開始。 社員旅行実施、タイ王国・バンコクへ。 全社パソコン、Windows7機に一新。 |
2014 (平成26年) | トラックスケールリニューアル。 |
2015 (平成27年) |
次亜塩素酸ソーダ配合タンクを1基新設,1基更新。 炭酸ナトリウム(十水和物,高純度炭酸ナトリウムを除く)についてハラール認証を取得。 |
2016 (平成28年) |
部外品工場キャッパー機導入。 精製水製造ライン改修(持続循環式配管ループ,管内の研磨処理を強化したサニタリ―仕様のステンレス配管,紫外線照射・熱水消毒での微生物増殖防止)。 純水貯蔵タンク50t設置。 小型貫流ボイラー導入。 ICP発光分光分析装置導入。 社員旅行実施、マカオへ。 |
2017 (平成29年) |
東棟エアコン設備リニューアル。 洗缶工場リニューアル(ポリ缶の洗缶,リユース設備更新)。 自動倉庫ラックマスターリニューアル。 ハラール認証品目を次亜塩素酸ソーダ、苛性ソーダ、塩酸等の食品添加物、硫酸、硝酸等の工業薬品に拡大。 ユーティリティー基幹配管第3期、第4期工事を完成(本件にて全基幹配管工事を完了)。 |
2018 (平成30年) |
コンテナ・ドラム計量システム増強(流量計から重量計に変更)。 地下水タンク更新。 ハラール認証品目を硫酸ナトリウム、尿素等の試薬、医薬品に拡大。 ISO 9001:2015(本社・工場),ISO 14001:2015(本社・工場)へのバージョンアップ。 |
2019(平成31年~令和元年) |
創業90周年。「プロモーション映像」の公開および「創業90周年記念式典」を挙行。 全社パソコン、Windows10機に一新。 コンピュータシステムの刷新および品質管理システム「Expert Lims」に刷新。 社員旅行実施、2グループに分かれて台湾または石垣島へ。 |
2020(令和2年) |
試薬8工場(硫酸ナトリウム製造工場)新設。 新型コロナウイルス流行への対応。 アルコール製剤工場の増強。 |