精製硫酸についてのQ&A

硫酸協会規格によれば、下記の濃度の違いがあります。
精製濃硫酸･･･硫酸分90～100％の範囲内で一般品は95％及び98%です。
精製希硫酸･･･硫酸分27～50％の範囲内で一般品は34％です。

精製希硫酸は、不純物の含有が極めて低くなっています。

当社製品の一例

その他の濃度の規格値についてはこちらをご覧ください。

精製濃硫酸は、希釈して主に蓄電池、メッキ、電子基板洗浄に使用されています。また、不純物が極めて低いことから、精製硫酸*は食品の酸処理や医薬中間体のなどで使われています。

産業廃棄物量削減のため、半導体製造工場などでは再利用価値の高い精製硫酸*を使用し、使用後の廃液を回収・再利用する技術が使われています。常圧蒸留法の硫酸回収精製装置を導入すれば、回収、精製、供給を工場で一貫して行うことができ、産業廃棄物の削減が期待できます。

精製濃硫酸および濃硫酸は、水と接すると激しく発熱します。ほとんどの金属を腐食します。金属との反応で水素ガスを発生するため、その爆発性に注意しなければなりません。
可燃物、有機物、炭化物、硫酸塩、塩素酸塩、金属粉、アルカリ物質との接触を避けてください。

テフロンライニングタンク、グラスライニングタンクが良く、一般的ですが、ポリエチレンタンクも現在使用されています。

基本的に精製濃硫酸は、金属製の容器は使用できません。メタル溶出で品質が悪くなる恐れがあります。